息子が2歳を過ぎて家の中を走り回るようになった頃の事です。
私が仕事から帰ると
「おとうさ~ん!!」
と玄関に走って来ました。
息子を抱きかかえ家の中へ入りました。
着替えを済ませ、食事にしようとテーブルについたのですが、少し寒いと感じたのでFF式ファンヒ-タスト-ブのスイッチを入れました。
しばらくして点火。
少ししてから異臭と共に白煙が出てきました。
慌てて直ぐにスト-ブの消化ボタンを押しました。
何がどうしたのかと思いスト-ブの近くに行くと、吹き出し口から何かが焼けているような匂いがしています。
取り合えず全面のカバ-を開けて、中をか確認。
すると中から、ボ-ルペン・消しゴム・定規等、出てくる出てくる。
どうやら息子が入れたらしいのです。
ペン立てに立っている筈のボールペン・定規等が一つもありませんでした。
私は息子に
「〇〇が入れたの~?」
と優しく聞くと、どうやって入れたのかを、まだ完全ではない言葉と身振り手振りで説明を始めました
私達は息子の説明を楽しく聞いていました。ところが息子は、スト-ブの吹き出し口にボ-ルペンを入れた説明をした後にステレオに向かっていきました。
何だろうと思い行ってみると、当時、レコ-ドプレ-ヤ-・CD・Wカセットがセットになっていたミニコンポと呼ばれていたステレオなんですが、カセットデッキの中に、ビ-玉・クレヨン・鉛筆等々が、びっしりと詰まっていました。
いや~参りました。当時15万円位したもので、分割で買ったので支払も残っていたんですよ~。
中に詰まっていたものを何とか取り除いて使えるようにはなりましたけどね。
初めての子供でしたので、こんな事をするなんて想像もしていませんでしたから驚きでした。
この時、子供に怒る事は一切しませんでした。子供は何も悪くないんです。まだ良し悪しはわからないんです。ボ-ルペン等々を手の届く所においておいた私達の責任なんです。ボールペンでどこか突っついたり飲み込んだりしなくて良かったですよ。
子育ては子供に躾をしていく事が親の務めだと思っていましたが、親はそれ以上に子供に学ぶものがあるなとその時感じましたね。
この後も色々やってくれましたが今思えば、微笑ましい思い出ですね。今後、又書くとおもいますが。
新米の父親・母親は、子供に色んな事を教わりながら一人前の親になるんですね。
あくまでも父親目線ですが、子育てをしている親は子供に成長させてもらっているような気がします。
子供と同じ目線で見て・考える事が大事のような気がします。
子供に「大丈夫」なんて言われたら ”じーん” ときますよね!
こんな言葉が子供からでるという事は、子供は親と同じ目線の時があるんでしょうね。いや親より上かな?
子供を叱らなくてはならない時は必ずあります。でも叱りっぱなしではなく優しくフォロ-してあげて下さいね。
子育て中の皆さん頑張って下さい!!