~回想~息子の初めてのお使い

4歳の息子に初めてのお使いを頼んでみました。

何を頼んだかまではもう覚えていないのですが(27年程前になるもので・・・)

「お使いに行ってくれたら自分の好きなものを買ってきても良いから行ってくれる?」

と聞いてみたのです。

すると、目を輝かせながら笑顔で

「うん!!」

と返事をしてきたのです。

私達夫婦は、行かないだろうと思っていたのでビックリです。

息子に言っておいて何ですが、近くのコンビニ迄約400m位の距離で、コンビニに行くには片側2車線道路の信号を渡らなくてはならないので心配です。

しかし、息子は行く気満々!

親の勝手で取りやめにするのも可哀そうなので思い切って行かせる事にしました。

但し、テレビ番組ではないですが私が後をつけて行く事にしました。

しかし妻は心配で心配でたまりません。

息子は妻の心配をよそに、妻にジャンパーを着せてもらい小銭入れにお金を入れて首から下げてもらい ”ルンルン”です。

私は息子に

〇道路は歩道を歩く

〇絶対走らない

〇道路を渡る時は右左を絶対に確認する

〇信号を渡る時は、青になったら右左を見て手を上げて渡る

以上の事を言い聞かせました。

当時住んでいたアパ-トは、車通りが殆どない所で唯一信号を渡る道が大通りで難関だったのです。

いざ出発!

息子は躊躇せず、

「行ってきます!!」と

それはそれは元気な声で妻と私に手を振って出かけて行きました。

私もすぐさま出発です。

離れてついて行くと、危険な事があっては困るのでかなり接近してついて行ったのですが、息子は幸い一度も振り返る事なく歩道を歩き、歩道の切れ目になると止まって左右を確認して又歩き出しました。

大したもんだなという思いと同時にちょっと胸が熱くなった事を思い出しました。

それから暫くすると難関の信号です。

TVだと周りにスタッフが変装していますので安心なんでしょうが、私は流石に息子一人で横断させる事ができずに息子の前に登場しました。

「お父さん来たの?」

と、ほっとした表情の息子が抱きついてきました。

不安だったんですね~。

家で待っていた妻も不安だったようです。

当時まだ携帯電話が今のように普及していませんでしたので直ぐに連絡する事もできませんでしたので、妻は帰りを待つしかないんです。

ただ私は、絶対に安全に買い物をさせられるようについて行きましたけどね。

息子と手を繋ぎ信号を渡りコンビニに入り買い物。

息子は自分のお菓子を買った後に、妹の分も買って良いか聞いてきたんです。

小銭入れには、妹の分も買えるお金を入れておいたのですが、

「小銭入れにお金入っているか?」

と聞くと

「入ってる!!だから良い?」

と聞いてきたので

「良いよ」

と返事をすると直ぐに自分と同じものを手に取りました。

その時は感動でした。

家では直ぐに喧嘩して泣かせているのに、妹の事を考えてるんだな~と。

初めてのお使いは大収穫だなと私は大満足でした。

玄関を開けると妻が笑顔でお出迎え。

道中の事、コンビニでの様子を話すと妻は号泣です。涙腺が非常に弱い妻なんで予想はしていましたが想像を超えましたね~。まるで喧嘩して私が泣かしたような感じでした。

でも母親ですからそうなりますよね。

子供の教育って簡単ではないと思うんです。

ただ一つ言える事は、愛情をもって接していく事は凄く大事な事だなと思いましたね。

甘やかす事は決して良い事ではありませんが、さじ加減です。

子育ては、怒らなくてはならに時も当然あります。でも褒めてあげられる時は、おもいきり褒めてあげたいですね。

愛情をもって・・・

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