先日の新聞で“「マツダボンゴ」生産終了へ” という記事を見ました。
「マツダボンゴ」は1966年に発売された商用車で、初代車は社内の広さと低床が特徴だったらしいです。
私は車に興味をもつようになった頃から、「ボンゴ」というのは「ワンボックス車」の総称だと思っていたのですが違ったようです。
社会人になってから、今ほど人気になっていなかった「ワンボックス車」を見て「ボンゴ車」と言ったら同僚から
「なんだ?ボンゴ車って」
と、からかわれた事を憶えています。
また自分の知っているものが消えていくと思うと寂しくなりますね~。
こんな記事を読んでいて思い出したのですが、子供の頃にオートバイの事を「ポンポン車」と呼んでいた事があるのです。
「オートバイ」という言葉も知っていたので、「オ-トバイ」と「ポンポン車」の違いはなんだ?と、一つ下の弟と小学生低学年位の時に論議をした事を憶えています。
そしてどんな結論になったかたいうと、エンジンをかけた時の音で決まる!というものでした。
要は、エンジン音を聞いて「ポンポン」と聞こえれば「ポンポン車」そうでなければ「オ-トバイ」という事になったのです。いい加減なものです。子供らしいですね、自分で言うのも何ですが。
しかしこの結論に基づいて検証していくと、意見が分かれる事があるのです。音の聞こえ方が私と弟で違う事があり「ポンポン車だ!」「いやオ-トバイだ!」ってな感じで揉めるのです。結構真剣に揉めたような気がします。
もう一つ問題がありました。
特に寒くなってくるとエンジンをかけた時と、暫く時間が経過した時ではエンジン音が違うのです。(アイドリングをしている時ですね)
そうなんです、エンジンをかけた直後はまだエンジンが温まっていないので少し音が大きいのですが、温まってくるとエンジン音が小さくなります。
こんな事は今でしたら普通に理解していますが、子供の私達には理解不能な事でしたので、エンジンをかけると「ポンポン車!」時間が経過すると「オ-トバイ?」という感じになりました。
ここで新しい検証結果がでました。
エンジンのかけ始めは「ポンポン車」ですが、時間が経過すると「オ-トバイ」に昇格するというものでした。
笑えますよね。
私達の中では「ポンポン車」よりも「オ-トバイ」の方が格上だったのです。子供ながらに「オ-トバイ」の響きが格好よかったのでしょうね(笑)
こんな事があったなと「ポンポン車」の事を調べましたら意外な事に私達が子供の頃に考えていた事は、あながち間違いでもなかったようです。
要約して書きますが、
1940年代黎明期、二輪車メ-カ-の補助エンジン付自転車は単気筒小排気量独特の排気音から「ポンポン」と当時の浜松市民から呼ばれ、次第に原動機付き自転車や自動二輪車が「ポンポン」と呼ばれるようになった。「旧陸軍の無線機発電用小型エンジンを自転車に付けて走らせよう」と思い立った本田宗一郎は1946年に「ポンポン」という名前で発売して大評判となった。
という事みたいです。
40数年以上ぶりに謎が解けました。
「ポンポン」可愛い響きですね。
因みにですが、先述した「ボンゴ」ですが調べましたら
他社のワンボックスカ-も「ボンゴ」と呼ばれるほど車名が浸透した
と記述されてましたので、これも間違いではなかったかな?
ザ・真相解明!!40数年以上前のあの謎が・・・
なんてものじゃないですね・・・(笑)