車を運転して信号待ちをしていた。
そこは交番あるところだった。
雪の積もった横断歩道をスキ-のストックを突きながら交番方向へ歩いている女性がいたのだが、青信号のうちに渡り切れそうにない感じだった。
そう思った私が渡り切るのを待っていると、交番から警察官が走ってきて私の方へ頭を下げながら静止のサインを送りながら女性の手をとり横断をサポ-トした。
当たり前の事なんだろうが飛び出してきた警察官の顔、私に頭を下げながらの行動、なにやら声をかけながら手をとりサポ-ト。
一部始終を車の中で見ていた私は『人間臭くて良い警察官だな~』と思った。
40年以上前になるが、私には警察官との想い出がある。
50ccバイク(原付)がノーヘルで運転しても違反ではなかった頃の事です。
田舎町に住んでいた私は学校が終わり、ノーヘルで50ccバイクに乗って交番の前を通過しようとしたところ警察官に止められた。
「お前高校生か!?ノーヘルで乗っても違反じゃないけれど危険なんだからヘルメット被れ!!」
と怒られ
「ちょっとお茶でも飲んでいけ」
と言われ交番に招き入れられた。
交番に入るなり
「なんだお前〇〇さんところの息子か?」
から始まり色々な世間話が始まった。
そのうち
「お前 バイクの運転上手いな 交通機動隊に入れ!!」
と真剣な顔で言われた。
その時はちょっと真剣に考えましたが、冷静に考えたら50ccのバイクと白バイは全く違う。
俺を持ち上げただけだという事に後から気が付いた(笑)
交番を出る時には
「まだノーヘルは違反じゃないけれど危険だ!又見つけたら交番でお茶しながら説教だからな!!」
と笑いながら言われて見送られた。
それからは、この交番の前を通る時には必ず挨拶をしていましたね、勿論ヘルメットを被って。
懐かしい。
この警察官いや、お巡りさんは人間臭くて良い人だったな~。
あの時には大事な事を教えてもらった。