いつだったかラジオを聞いていると
「飲食の商売をしているが、コロナの影響で店を開けても客は誰も来ない」
と両親にこぼした。
すると翌日、両親が開店時間からやってきて、何をする訳でもなく閉店までカウンタ-席に座り続けた。
というものだった。
父親が一言だけ言ったそうです
「商売の敵は、孤独 という事だ」
そう言ってカウンタ-席に着いたそうです。
人間孤独になると、『苦しく』『不安』を感じるようになる。
その中で商売をする事は非常に辛い事。
又、そんな表情の時に客が来店しても良い接客ができない。
と、メンタルのケアにやってきたようです。
このご両親は、自分たちも商売をやっていた事もあり様々な経験があった中での行動だったようです。
普通なら、知り合いにでも声をかけて「お店に行ってあげて」とお願いするか、自分たちが客として店に通う事くらいが関の山ではないだろうか。
決してこの事を非難する訳ではありません。
この時期にお願いをしてもなかな難しいというのが現実。
「今が踏ん張りどころだ」「頑張れ」
と言いたかったのだと思う。
現実には、皆さん頑張っている。
頑張っていても閉店を余儀なくされた方もいらっしゃいます。
そんな中ではあるが、このご両親の行動と一言には胸を打たれたのと同時に
私は、このような親になれているのだろうかと思った。
子供と親の関係はいつまでも変わらない。
しかし、社会生活が始まった時点で全ての事を自分の責任で生きて行かなくてはならない。
その為に伝えられる事は、どんな方法でも伝えてあげたいですね。
私の場合は、子供達に教えられることも多くなってきたような気がします(笑)
この先の人生は、私よりも長い筈です。
その子供達に伝えられる事があれば伝えていきたい。
このご両親のようにはできないかも知れませんが・・・。