おっぱい フミフミ

昨年10月に生後3ヶ月で我が家にやってきた子猫。

体重が約4kgになりもう子猫ではない。

この猫だが最近になって猫の本能的行動と言って良いと思うが、毛布の上で前足を『フミフミ』をしている。

この仕草は見ていて可愛いし癒される。

なので静かにその仕草を見つめている。

我が家にやってきた時には2週間余り私が夜に一緒に寝たりして面倒をみていたのだが、何故か妻に一番懐いている。

一緒にいる時間が長いのは妻だからかな?

ある夜妻が寝室へ行くと「ふにゃ~」と小走りでついて行った。

ここまではいつもの行動。

私が行ってみると、妻の胸の上に乗って『フミフミ』をしている。

おっぱいの上だ。

「お~い それは俺のだぞ~」と笑いながら言うと。

目を細めて「ふにゃ~」と返事。

そんな会話をしながら私は妻の隣の布団に入った。

暫くすると妻が

「ちょっと~ なに~ やめてよね~」

と笑いながら言っている。

私にではない 猫にだ。

「どうした?」と身体をおこしてみると。

猫は至福のひと時のような顔をしながら妻のお腹の上でフミフミをしていた。

「お腹の方が気持ち良いのかい?傷つくわ~」

と笑う妻。

その言葉と猫の仕草を見て笑う事しかできない私。

別に嫌な事があった一日ではなかったが、何もかもを忘れさせてくれるような夜だった。