忘れられた記念日

仕事が終わり帰宅。

食事をして のんびりTVを観ていた。

しばらくすると妻が

「そういえば今日 結婚記念日だね~」

と洗い物をしながら言っている。

私は記念日を大事にする男。

普段 妻に優しくしていなくても(笑)記念日を忘れた事はない。

それなのに・・・

忘れていた・・・

妻も全く気にした様子もなかったので

「そうだな~ 37年だな~」

と返しておいた。

ただ今まで一度も忘れた事がないはず!?の記念日なのに忘れていた事にショックを受けた。

言い訳ではないが忘れてしまったのには理由がある。

4月27日~5月2日まで横浜から1歳7か月の孫がきていた。

孫が帰ったあとも毎日のようにTV電話がきている。

幸せな気分が全て孫にいっていた。

妻もそのようだ。

結婚記念日より孫の存在が勝ったのだ。

でも記念日を忘れていた自分を許す事ができなかった私は

翌日 妻が好きそうなスイ-ツを買い 本来はバースデ-ケーキの上に乗せる

数字(年齢)のロウソクを買い颯爽と帰宅した。

「ただいま!!」

ロウソクの 37を見せながら

「一日遅れ!!」

と言いながら妻に渡すと

「記念日を忘れた事気にしてたんだ~ はいこれ持って!!」

と笑顔で私に ロウソクの37を持たせ

「は~い 笑って~」

と写真を撮られた。

孫よ じいじ ばあば こんな感じだ・・・(笑)

接客態度

出勤途中の朝、いつものコンビニで買い物。

 だいたい 新聞・お茶のペットボトル・ホットラテorホットコーヒ-

という感じ。

新聞とお茶は変わる事はないが、ホットラテかコーヒ-はその日の気分で変わる。

ただ ホットラテの割合がかなり高い。

コンビニ店員のお姉さん 決して仲良くしている訳ではないが

ほぼ毎日寄る私の事を覚えているようだ。

今朝の買い物でそれが判った。

商品を手にしてレジに置き 

「ホットコーヒ-のレギュラ-一つ」

と私が言うと。

笑顔で

「はい!ホットカフェのレギュラ-一つですね」

と言いながらレジを操作して精算。

最後にカップが出てきた。

ホットラテのカップだ。

ホットカフェなんて随分とお洒落な言い方をするなと思っていたのだが

彼女の頭の中では『この人はいつものカフェラテだ』となっていたのだろう。

ホットカフェ=ホットラテ だったのだ。

あらっ!?と思ったが 精算も終わっているし いつも感じの良い接客をしてくれるので何も言わずに受け取った。

思い込みで仕事をする事は決して良い事ではない。

「コーヒ-だって!!」

と声を荒げる客もいるかもしれない。

でもこの店員さんの接客はこれから出勤する私をいつも笑顔で送ってくれている。

決して女性店員さんだからと言っている訳ではない。

でも 明日も同じだったら

「今日はホットコーヒ-ね」

と言ってみるか(笑)

久しぶり!!

知り合いの現場事務所へ行ってきた。

内装はお洒落な感じ。

事務所へ入ると懐かしいものが目に入ってきた。

ハエ取り紙だ。

それもハエがくっついている。

子供の頃、これによく髪の毛がひっついた。

昨年までエアコンがなく夏の暑い時は窓全開だったとの事。

今年からエアコンを設置したので快適になると言っていた。

じゃあハエ取り紙は必用ないんじゃない?と言うと。

念の為 だそうだ。

子供の頃は当然エアコン等なかったので夏は窓全開

ハエも自由に入ってこれる。

御飯をテーブルに並べるとハエがつかないように

食卓カバ-(ネットで調べるとこういうネーミングだった)をかけていた。

50年ぶりくらいに見たハエ取り紙になぜか興奮した。

昔は何処の家にもあったような記憶があるな。

夏は風鈴とハエ取り紙が揺れていた・・・。

人相が悪い人は優しい?

横浜にいる娘が1歳7か月になる女の子を連れて帰ってきた。

孫だ。

私・妻・息子(娘の兄)と家族総出で空港へ迎えに行った。

到着した日は娘夫婦・孫と3人で我が家に宿泊するが、翌日は孫だけを我が家に残し宿泊させる予定となっていた。

娘は一人お泊りが上手くいくように到着前日まで妻に毎日のようにテレビ電話をしてきて

「ば~ばだよ~」

と顔と声を孫に覚えさせていた。

私が仕事から帰ると電話が繋がっている事もあったので時々参加していた。

息子も時々参加していた。

空港で出迎えると妻の顔を見て笑っている。

妻は直ぐに

「抱っこするかい?」

正式に言うと「ばばは抱っこしたいよ」だな。

孫は妻の腕の中へ。

妻に抱かれた孫を目じりを下げて見ていた私に孫は笑顔で手を広げてきた。

「じじ だっこ~」  と。

私は正直 こんな事があるんだ~と思いながら

更に目じりを下げて抱き上げた。

見ていた息子は驚きを隠せない。

「この中で一番人相の悪い人に懐いている・・・」

と言いながら息子は自分の名前を言いながら

「おいで~ 抱っこしてあげる」

と言うも

笑いながら イヤイヤ と顔を横に振っている

「心が済んだ子供は本当に優しい人を見抜く力が有るんだな~」

と皆に自慢してやりたがったが

少しショックを受けている息子の苦笑いしている顔を見ると何も言えなかった。

少し複雑な心境だ。

でも孫は可愛い。