私が、6歳位(小学校入学前です)の時に起きた事件です。
母親が山菜を採りに行く事になり、私と弟を連れて出かけました。
山菜といっても山ではなく、ちょっとした林だったと思います。
母親は山菜取りに集中する為に、敷物の上に手作りの弁当を置いて
「ここで弁当を食べて待っていなさい」
と言って山菜を採りに行きました。
早速、私達は弁当を食べ始めたのですが、食べ終わる頃になり辺りを見回すと母親が見えない事に気が付きました。
不安になった私は、弟にその場を動かないように言い聞かせ、母親を探しに行きました。
季節は田植えが始まる頃で、近くの用水路には水が流れていました。
必死に探し歩いた私は何故か、この用水路に落ちてしまいました。
今は危険防止の為、子供が近寄れそうな場所の用水路は全てコンクリ-トで上が塞がれているのですが、当時はそんなものはありません。
小学校入学前の私の身長では立つ事ができず、ただただ流されるだけでした。
ただ少し記憶にあるのは、必死に泳いでいたと思います。
正確にいうと泳ぐというよりは、溺れないように必死だったような気がします。
そんな時間がどの位あったのかは分かりませんが、暫くすると水田(田んぼ)に流れ着きました!!
背が立つ所に着いた私は、流される恐怖から解放され「助かった~」と思ったかは定かではありませんが命拾いしました。
運が良かったのです。
私が落ちた用水路は水田(田んぼ)に向かって流れていたから良かったのです。
これが川に向かって流れている水路に落ちていたらと思うと・・・
私、奇跡の男なんです(笑)
今だから笑って話せますが、当時母親は青ざめたみたいですね。
今の時代はこんな事故は起きる事はないと思いますが、親が見ていないと危ないという場面を幾度となく見かける事があります。
例えば、信号待ちをしている親子・ス-パ-の駐車場を歩く親子。
言葉が悪いですが、「放置」なんです。
手を繋いであげましょうよ!
子供は周りを見ないで興味のあるものを見つけると走り出します。
「走るんじゃないよ~」
では駄目なんです。
危険な場所は親が、保護者が、手を繋いであげて下さい!
手を繋いで「大切な人」を守って下さい!
私のような「奇跡」はそうそう起こりませんよ~。
そうそう起きないから「奇跡」なんですよね。
でも、私の体験は「奇跡」とまでは呼べませんかね・・・(笑)